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PDO糸とは?糸リフトで使われる素材の特徴・効果・注意点

2023-08-30 hit.4,372



PDO糸とは?糸リフトで使われる素材の特徴・効果・注意点



糸リフトには、使用する糸の素材によっていくつかの種類があります。

代表的な吸収性の糸として知られているのが、

・PDO
・PLLA
・PCL

などです。

それぞれ素材の特徴や体内で吸収されるまでの期間が異なるため、糸リフトでは施術部位や目的、たるみの程度などに合わせて使用する糸を選ぶことが大切です。

今回は、その中でも医療用の吸収性縫合糸として長く使用されてきたPDOについて、どのような素材なのか、糸リフトではどのような役割があるのかをご紹介します。




PDO(ポリジオキサノン)とは?


PDOとは、Polydioxanone(ポリジオキサノン)と呼ばれる合成高分子素材です。

医療分野では以前から、時間の経過とともに体内で分解・吸収される縫合糸の素材として使用されてきました。

一般的に「溶ける糸」と呼ばれるもののひとつで、体内に挿入されたPDOは加水分解によって徐々に分解され、一定期間をかけて吸収されていきます。

そのため、体内に永久的に糸が残り続ける素材ではありません。

糸リフトでは、このPDO素材を用いた糸にコグと呼ばれる突起をつけたり、糸の形状を工夫したりすることで、皮下組織を支えながらフェイスラインやたるみにアプローチします。







PDO糸の特徴



1.体内で徐々に吸収される

PDOは吸収性の素材であり、体内で徐々に分解されていきます。

吸収されるまでの期間には製品や糸の形状などによって差がありますが、一般的には数か月程度をかけて分解・吸収されていきます。

ただし、「糸が溶けた瞬間にリフトアップ効果がすべてなくなる」という意味ではありません。

糸が挿入された周囲では組織反応が起こるため、施術後の変化は糸そのものだけではなく、周囲の組織の状態にも関係します。


2.医療用縫合糸として使用されてきた素材

PDOは、美容目的の糸リフトだけのために作られた素材ではありません。

以前から医療用の吸収性縫合糸として使用されてきた素材であり、その特性を美容医療にも応用したものがPDO糸リフトです。

ただし、医療用として長く使用されている素材だからといって、副作用や合併症がまったく起こらないわけではありません。

糸リフトでは、腫れ、内出血、痛み、引きつれ、ディンプル、感染、糸の露出などが起こる可能性があります。


3.糸の周囲でコラーゲン生成などの組織反応が起こる

PDO糸を皮下へ挿入すると、その周囲では組織修復の過程に伴う反応が起こります。

その過程で線維芽細胞の働きやコラーゲン形成などが促されることが報告されており、糸による物理的な引き上げだけでなく、肌のハリや引き締まりをサポートする変化も期待されています。

ただし、PDO糸を入れれば必ず肌質そのものが大きく改善するわけではありません。

特に「美白」などを直接目的とする施術ではなく、主な目的はたるみやフェイスラインへのアプローチです。​




PDO・PLLA・PCLは何が違う?



糸リフトに使用される吸収性素材にはPDO以外にも、PLLAやPCLなどがあります。

大きな違いのひとつが、素材の性質や体内で分解されるまでの期間です。

PDOは比較的早い段階で吸収が進む素材として知られており、PLLAやPCL系の糸では、製品によってPDOより長い期間をかけて分解されるものもあります。

ただし、

「長く残る糸ほど効果が高い」
「PDOよりPCLの方が優れている」

と単純に比較することはできません。

糸の素材だけではなく、


・糸の太さ
・コグの形
・挿入する位置
・引き上げる方向
・皮膚や脂肪の厚み
・たるみの程度


などによっても仕上がりは変わります。

そのため、糸リフトでは素材名だけで選ぶのではなく、自分の顔や施術部位に合った糸を選ぶことが重要です。​








PDO糸だから副作用がないわけではありません



PDOは体内で吸収される素材ですが、「溶ける糸だから安全で、副作用の心配がない」という意味ではありません。

施術後には、

・腫れ
・内出血
・痛み
・つっぱり感
・皮膚のへこみや引きつれ
・左右差
・糸が触れるような感覚
・感染

などが生じることがあります。

また、糸の挿入位置や深さが適切でない場合には、不自然な凹凸や糸が透けて見えるなどのトラブルにつながる可能性もあります。

そのため、PDOという素材だけを見るのではなく、どの種類の糸を、どの位置へ、どの方向に使用するのかを考えることが重要です。






当院で使用するPDO糸について



当院で使用しているエピティコンも、PDOを使用した吸収性の糸です。

糸リフトでは、単純に糸の本数を増やすのではなく、現在のたるみの程度や脂肪量、フェイスライン、希望する仕上がりなどを確認しながら、使用する糸の種類や本数、挿入方向を決めることが大切です。

PDO、PLLA、PCLなど、それぞれの素材には異なる特徴があります。

「PDOだから良い」「長く残る糸だから良い」と施術を決めるのではなく、自分の状態にどのような糸が適しているのかを確認したうえで施術を検討しましょう。​



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